watchOS 2正式版にアップデートしてバッテリーが急激に減るようになった人の奮闘記
iOS9のリリースに遅れて、バグ修正のケツを合わせられなかったwatchOS2の正式版がリリースされました。
厨房がUX高めようと騒いでも無駄
一昨年くらいは私自身もユーザーだなんだと騒いでましたが、最近はUXとか開発現場に持って行かないようにしました。UXそのものを否定するわけじゃないのですが、盛り上がる場所に問題があると思うのです。
インターフェイスとインタラクションをよくすることで、楽しく気持ち良くスムーズにわかりやすく使ってもらう事は重要です。がそこまでです。
アプリやサイトなどのサービスの一部が作れるのはユーザーの経験のほんの一部で撮るに足らない内容です。お皿の盛り付けとフォークの位置くらいのもの。
重要なのはその前後と中身。
接客が雑で掃除も行き届いていない店には二度と行きたくないし、盛り付けが綺麗でもどんなに調味料で誤魔化しても食材が痛んでいたら食べられません。逆に子供にはちゃんと子供目線で話してくれたり、お年寄りにお箸を出してくれたり、帰り際にありがとうございましたと店先まで見送ってもらったりすると気持ちがいいものです。
一人一人に合わせた接客、おもてなし、店づくり、スタッフの教育、メニューのラインナップ、安くて美味しい食材を安定して揃えること、そういう部分こそが「このお店いいね」というユーザーエクスペリエンスになり「また行きたいな」「あのお店よかったよ」というバズを産むのです。
それを作れるのは厨房ではなく、仕組みを作るのは経営層だったり事業部であり、意識して実行するのは営業やサポートの現場のチームであったりする。僕らは美味しい綺麗な楽しいお皿を用意してそれを壊さないようにするだけです。
以外ブラック
だからWEB屋さんやアプリ開発の会社さんがUXUXと騒いでても違和感があるんだよなあ、、、経営や商品戦略にまで口挟めるならいいけど、なかなかそこまで出来ないっしよ。
まあ、アプリや特にゲームはコンビニのカップ麺だと思えば接客はコンビニに任せて売り場の中で目立って味を他と変えて勝負するだけでもいいけどね。
【Apple】【iOS8】下位互換なんか切り捨てろ!今すぐiOS8アプリを開発することをお勧めするたったひとつのデータ
アプリエンジニアの皆さん、iOS8ドキュメント読んで開発進めてますか?
もうそろそろSwiftにも慣れてきた頃でしょうか?
たとえどんなにSwiftが素晴らしく親しみやすい言語でも、iOS8が色々な壁を取っ払ってくれたOSであっても、既存のアプリをリリースしている身としては当然気になる事があります。
「いやーそう言っても、iOS7はまだしも、iOS6とかサポートしないとさー」
というのは開発現場でよく聞かれる話です。一年たってティム・クックはWWDC2014の基調講演で「89%のユーザーは最新のiOS7を使っている」と発表しました。
では実際のところ、どのくらいのスピードで移行しているのか?一年なんて待ってられない。というのが本音のところでしょう。
という事で実際の数値を見てみる事にします。対象は私の管轄しているとあるアプリです。デイリーのセッション数は一年前が6万、現在10万ほどなので、わりと信用できる数値になると思います。
発売一ヶ月後の週末 2013年10月13日 2ヶ月後の 11月10日 3ヶ月後の12月15日のそれぞれのiOS7以降のOSの前セッション数に占める割合がこちらです。
10月13日 63.4%
11月10日 76.2%
12月15日 80.1%
たった3ヶ月で「8割のユーザー」に新しいOSが使ってもらえている事が分かります。ちなみに9月末には50%を超えています。現在のアプリにおけるiOS7の割合は96%あります。
サービスを設計する時は良く「8割の人に満足してもらえる物を作れ」と言われます。下位互換を棄てた方が、より多くの人に満足を届けられるという事です。
さあ!今すぐiOS8の新機能を盛り込んで、新しいアプリを作りましょう!!
※)というかこのデータが取れる時点で、うちのアプリは下位互換性を維持している事がバレてますね。そうiOS5から対応しています。泣く泣く。今度こそやるぞ!!
※)ちなみにAndroidはOSが悪いわけじゃなく、分散化しているメーカーに問題があるのです。Nexus 7のOSバージョンアップ率はほぼiOSと同じです。
AppleはやはりAppleだった
WWDC 2014で発表された数々のサービス。
ハードウェアの発表がなかった事で「あーあ」『残念」「ジョブズがいればな」
という感想もあちこちで聞こえるが、
僕が感じたのは「やっぱりAppleだった」という印象だ。
理由は今回の発表から感じ取れる「違和感」から来るキーワードにある。
一つ目は「ハブ」。
2001年のMacWorld Expoにおいて、スティーブ・ジョブズは
「2001年以降、デジタル・ライフスタイルの時代が訪れる。携帯電話や携帯音楽プレイヤー、DVD装置、デジタルカメラ、PDAなど各種のデジタル機器をつなぐハブ(中心)を担うもの、それがPCだ」
「Macintoshは“デジタル・ハブ”になっていく」
と語った。
その後Macは確かに特に映像・音楽分野でのデジタル・ハブとしての一躍を担ったが、
人々の生活の中で中心となる「ハブ」となるまでにはいたらなかった。
Steve Jobs Keynote Macworld 2001 SF - YouTube
しかしiPhoneのリリース以後、Macの代わりにiPhoneがiTunes,AppStore,写真,SNSなど多くの物を抱き込み、その中心としてまさに「デジタル・ハブ」として人々の生活の中心に位置している。
そして今、Appleは新たに「iPhone」を「デジタル」を超えた「ライフ・ハブ」として
再構築しようとしている。
それは昨年発表された「CarPlay」に始まり、今回発表された「HealthKit「HomeKit」の戦略に見て取れる。Appleは「AppStore」の成功で「全てを自分たちが作る必要はない。そうハードウェアも」という方針に変えてきたように見える。「CarPlay」「HealthKit「HomeKit」はどれもApple単体で完結しない。それぞれのメーカーが作るデバイスと連携する事により始めて完成する。しかしそれによって、人々の「生活」の中でiPhoneをさらに中心的な「コアハブ」として再構築する事ができる。スティーブ・ジョブズの「デジタル・ハブ」構想を昇華させたのが今回の発表なのだ。
もう一つはそうして今「IoT」が大いに盛り上がっている時代において、あえてハードウェアではなく「ソフトウェア」を中心に置いているところだ。
もちろんAppleはハードウェアメーカーでもある。Mac、iPhone、iPadという魅力的なデバイスを取り揃えて入るが、それはWindowsやAndroidと「多少違う」というレベルの物でしかない.部品は同じだ。
Appleは差別化要因に「ソフトウェア」を持ってきている。そしてIoTの中で「ソフトウェア」で中心にいようとしている。そこが他のメーカーや、今更ハードウェアに方向転換しようとしているソフトウェア会社とは違うところだ。そう違うのだ。
「Think Different」
アップルCM「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)[日本語字幕] - YouTube
今でもAppleは「他の会社が打つのと違う手を打とう」としている。他の会社がやってる真似では終わりたくない。もちろん良いところは模倣するが「違う事」をやっていたい。そう思ってる会社なんだ。「人のやってない事をやる」のは成功の法則の一つだけど簡単ではない。だけどそこを進んでいく。やれば何かが変わるかもしれない。だからやってみるのだ。